2012年4月30日月曜日

純白のツツジに魅かれて

ツツジの花が咲く季節。
鮮やかなピンクも綺麗ではあるが
私は純白の花びらから、長く妖しくおしべをのばすこの花に魅かれた。



その姿は、蝶が舞う一瞬のよう。
さらに光を集めていた花をとらえる。


ますます上品な曲線に、たおやかな女性の衣装を想像。
はかなげな花びらの繊細な構造に、生きるものの強さを感じる。

たくさんの種類があるといわれるツツジ属。
その学名は、Rhododendron。
Rhodon…これは薔薇を意味するギリシャ語、ときいたことがある。
薔薇のように多様で美しいということなのかもしれない。

ツツジには薔薇のような棘はないが
種類によっては毒性のある成分を含むものあるときく。
ツツジを漢字で書くと
躑躅。
どこかおどろおどろしい。
この由来を調べると、深いミステリーの世界にはまりそう。

これから5月初が見頃。色とりどりのつつじを眺めるならば
関東周辺のつつじの名所 も参考になる。



2012年4月28日土曜日

『ローズ・ベルタン マリー=アントワネットのモード大臣』から回想した二つの物語

もしかして元祖「ファッションデザイナー」のこと?
とタイトルを見て思い、18世紀後半服飾史の資料になるかもと購入しておいた本。
今日ようやく一読することができた。

『ローズ・ベルタン マリー=アントワネットのモード大臣』の表紙は、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによる、フランス王妃マリー=アントワネットの肖像画(ウィーン美術史美術館蔵)。

ただ単に衣装づくりの職人だったのではなく
その時代に生きている人に、その場所の空気にふさわしく
頭の先から足もとまでの装いを誂えることによって美を描いた人物。

ローズ・ベルタンは、自らのそうした美的センス自体を商品と考えた初めての人物だった。その格好のモデルとなった王妃マリー=アントワネットとともに、当時のフランス貴族社会の「景色」を作り出したといってもよいだろう。そしてその需要はベルタンに一つの産業を組織化させ、多くの雇用を発掘させ、フランス国外へもビジネスを展開する必要性と手本を示させることになる。

「ローズ」という名前は本名ではない。
ベルタンの功績に対して後世のひとたちが名付けたという。
その影響力のほどは、一冊を読みながら感じられる。

あらためて感じるのは
人の欲望、美への憧れというエネルギーの果てしないパワーである。
これにより、アントワネットは世の羨望とは裏腹の退屈かつ窮屈な生活から我が身を守ったのかもしれない。
アントワネットのファッションへの浪費が革命を招いたとする批判も多いが、確実にファッションという文化はここで大きく開花し、後世に影響を与えている。

資料として読んでいたはずのこの本から、私は二つの物語を回想した。
一つは小学生の頃に読んだ漫画『ベルサイユのばら』。
もう一つは、ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演による2007年の映画『マリー=アントワネット』。
どちらもきらびやかで匂い立つような衣装の描写がストーリー全体を彩っていた。
この背景に、実はもう一人のベルサイユの「薔薇」がいたこと、おぼえておこう。


2012年4月27日金曜日

凛としてぷっくり・動く瞳が魅力の「まこ写真展」

きのう、とてもなごむものをながめた。

渋谷、公園通りにて。

渋谷パルコ パート1の地下は洋書豊富な本屋やステーショナリーの店が集結する私の好きな一角だが、その一番奥のロゴスギャラリーで開催されていたのがこの展覧会「まこ写真展」



上の三枚のポストカード写真の被写体は同じ猫、まこ。
思わず表情筋がゆるむ。

のぞくようにビックリ?まんまるな瞳。
おこられてションボリ?長四角な瞳。
ハート型の舌で鼻をなめながら?宝石のような紡錘形の瞳がキラリ。

そして、ポストカードにはなかったけれど
仲間の猫さんたちと一緒に猫のーとの表紙に写っているまこさん。
一番左側に。鼻のほくろでわかる。


あんなまるかった瞳が線のように…

百面相のまこさんを眺めていると
きっと自分もこんなふうにコロコロと表情を変えているのかもしれないと
可笑しくなる。気持ちは確実に瞳に映る。言葉以上に率直に。

まこさんは女性。9才。
妹分のしおんさんや、弟のしろたろさん、新入りのえいたさんと
暮らしているのだとか。

2010年にもこのロゴスギャラリーでまこ写真展が開催されたところ
大盛況だったらしく、名古屋で巡回展も開催されたとのこと。

もっと詳しいことはコチラ から。



2012年4月26日木曜日

渋谷ヒカリエ・まずは香りの庭から

本日オープンのヒカリエ。
夕方、たくさんの人たちの波にのって立ち寄る。


上の写真は地下鉄半蔵門線〜田園都市線や副都心線に直結した入り口。
これからは渋谷の雑踏を避けてここから出入りしようと思う。

夕方で時間もあまりなかったので目指したのは1箇所。
コチラ でもご紹介の1階・ジャルダン デ パルファム。

さっそく新作2ブランドに絞って試香。

まずは中央に大きくディスプレイされていたグッチ「フローラ」の新シリーズ3種は
コチラ でご紹介していたとおり、きらめく春の光のような花の香り。今の季節の空気にピッタリな3種のうち…最近マグノリアの香りに興味シンシンな私はブルーカラーの香りを吹き付けていただいた試香紙をフロアガイドに挟む。持ち帰ってラストノートをチェックしよう。

もうひとつはメンズ。
鮮やかなブルーの新作BANG BANGはマーク・ジェイコブス。
コチラ でもご紹介した、夏の光にきらめくマリンブルーが自由な心に響くかどうか。これも持ち帰ってラストまで…と思ったらスタッフの方が試香紙のサイズに合った透明な袋に入れてくださった。こういう気配りは嬉しい。他にもすでに私のお気に入りとなっているフレグランス数種も並んでいて…これからは時々立ち寄りそう。こんなふうにもっとフレグランスを気軽に試すひとが増えてほしい。


2012年4月25日水曜日

ローズマリーを散らして

ローズマリーの生葉を入手。
ツンツン愛らしい葉は一本でもよく香ります。


まずはポテトとあわせて。
ふつうに粉ふきいもを作る要領で。
鍋にカットしたジャガイモと塩ひとつまみ、ひたひたの水。
一度かるく沸騰させてアクをとったら弱火にして
洗ったローズマリーを少々、ひねりながらまぶします。

やや固めのうちに
再度フレッシュローズマリーの葉をもう少々散らします。
一分もたたないうちに火をとめて
余計な水分をきってからお皿に。

このままでももちろん
爽やかな香りとともに美味しくいただけますが
ヴァージンオリーブオイルをちょっと垂らしても抜群に美味しいです。

ローズマリーは肉料理と抜群の相性。
塩と胡椒とローズマリー、そしてオリーブオイルさえあれば。
チキンでもポークでも。美味しくいただけます。



2012年4月24日火曜日

歩きたい街へ・表参道〜渋谷エリアの未来

昨日。雨の表参道を歩く。
しっとりと濡れたケヤキの若葉。




こんなに曇った薄暗がりの中でも
しなやかに伸びる木と洋館の眺めには
いつも足を停めてしまう。




原宿駅から表参道をまっすぐ進み、246通りで右へ。
この、表参道から渋谷へのルートは何度歩いたことだろう。
歩道橋一つひとつにも思い出がある。

初めてひとりで歩いたのは18才のとき。
高校卒業まで母親の選んだものしか着ることを許されなかった私は、この地で、生まれて初めて自分の選択で1枚のブラウスを買った。何というお店だったか、ブランドなど全くおぼえていない。ただ、一日がかりで何度も試着した挙句、決めた時には夜になっていた。そのブラウスにまつわる数々の宝石のような思い出は、今も私の服選びの原点にもなっている。

その後実際にこの地で色々な仕事も経験した。
ファッション誌の取材。
エステティックサロン勤務。
アロマテラピーサロン開設ディレクション。
改めてこの地の特徴を感じる。

今や、五感で直接感じる前に簡単に情報が手にはいる時代。
事前にブランドやお店を調べた知識でこの地を訪れる人も多いだろう。
でも。
何も知らなくてもいい。
この地を歩き、魅かれるものに出会う大人が
これからも増えますように。

4月に生まれるふたつのランドマーク
「東急プラザ 表参道原宿」「渋谷ヒカリエ」が、訪れる人の未来にとって刺激的なものとなりますように。

2012年4月22日日曜日

紫リボンとマグノリアに魅かれて・ジャンヌ・ランバン クチュール オードパルファム

初夏発売予定のフレグランスニュースが続く。
中でもイメージヴィジュアルにひときわ魅かれたのが
ジャンヌ・ランバン クチュール オードパルファム


モノクロの女性は清楚な中にも秘めた強さを感じさせる。
その象徴とも感じられる濃紺に近い紫のリボン。
淡いヴァイオレットカラーにミステリアスな官能性を漂わせ、クラシカルなボトルとのバランスが印象的。

先週このフレグランスのニュースを発見以来、どんな香りなのかをあれこれ想像していた。目に見える装いとしては、柔らかなシルエット、ラフさ(親しみ)を持ちつつも全体的に漂うナチュラルな清潔感、どことなく神秘的なエレガンス…

上記記事には香りの特徴が詳しく記されている。
興味深いのはヴァイオレットリーヴズからご自慢最高級マグノリアがいかに滑らかに香るか、そしてシダーウッドに特徴づけられたウッディベースがいかに上品なラストへ導くか。

私はマグノリアという種類の花、モクレンやコブシが大好きだ。
春の花としては、桜以上に好きかもしれない。


上記は二週間前の写真。
満開のコブシの花が、妖しくも清楚な香りをうっすらと漂わせていた。

連休明けに発売される多くのフレグランス。
私ならばこの紫のリボンをほどいてみたい。