2012年3月31日土曜日

曲線と陰影・薔薇の場合

ここ数日、私のそばで輝くように咲いていた花。


放射状に拡がる曲線は
ゆるやかに光の濃淡を描き
ながめただけでも漂う香りを想像させる。

曲線と、その重なりが生む陰影。
あまりに絶妙なので記録。

まとまらない髪や
スカーフやストールの巻き方に悩んだりしたときは
この画像をながめて気分をリセットしよう。

あざやかな黄色に
明日から始まる卯月を想い
新年度を今年度よりも素敵にしたいと願う。



2012年3月30日金曜日

新・渋谷に "JARDIN DES PARFUMS(香りの庭)"

「香水(フレグランス)をどこで探しますか。」
そう尋ねられることが多い。
そんな質問の答えの一つになりそうなのが
今春新たにオープンする渋谷ヒカリエのショッピングエリア、「ShinQs(シンクス)」1Fの「JARDIN DES PARFUMS(ジャルダン デ パルファム)」。

渋谷ヒカリエに新コンセプトフレグランスショップ「ジャルダン デ パルファム」がオープン 。オープンは4月26日。

あらかじめお気に入りがわかっている場合はともかく
ゼロからイメージに合うものを探すというのはなかなか大変。
しかも一度に何種類も嗅ぐ、というのも容易ではない。

さまざまなブランド、タイプのフレグランスが揃っていて
そのビジュアルイメージとともに香り自体を一箇所で自由に試せる
というのは、香り選びにはとても大切なポイント。
服と同じく試着〜ラストノートまでの検討は当然必要なので
すぐに買う必要なんてない、と思わせてくれる雰囲気もたいせつ。

かつて
「セフォラ」というそうしたタイプのフレグランス専門ショップが
原宿にもあったけれどほどなく撤退されてしまった。ヨーロッパでは
人気があるのだけれど、ブラックが基調のシックな店内は、まずは
ラフに香りを楽しみたい若い人たちにはチョット敷居が高かった?

パルファム。
フランス語の "PARFUM" は必ずしも日本語の「 香水」のみを示すの
ではなく、良い香りのもの様々を示すので、このショップにも
いわゆる身につけるタイプの香水だけでなく、ボディケアアイテムや
キャンドル、アクセサリーなども幅広く探せる。

「ジャルダン デ パルファム(香りの庭園)」という名前通り
庭園を散策するかのように、拡がるイマジネーションの中で
香りとの出逢いを楽しめそう。

渋谷ヒカリエ は新・渋谷のランドマークを目指しているとのこと。レストランスペースにもなかなかおもしそうな地方料理のお店もあるようで…ちょっと期待してみる。


2012年3月29日木曜日

透明感…"L'EAU DE CHLOE "のジェンダーフリーな魅力

ようやく春らしくなった今日。
先週末に調香師の方からいただいた"L'EAU DE CHLOE"の試香紙を取り出し、
ラストノートをチェック。

眩しい太陽の光を受けて
成長期の植物が透明でフレッシュな息づかい
すがすがしく心地よい微風


そんな印象が感じられ、トップノートに使われたというシトラス系の天然香料セドラの残り香もあわせて確認。たしかにこの爽やかなレモネードのような印象、生きている。

これからの季節、この初夏の光とそよ風のイメージを彷彿とさせる香りは男女ともにあらゆるシーンで使われる予感がする。

そして本日このニュース。
クロエからフレグランス「L'EAU DE CHLOE」のボディローションとシャワージェルが限定発売

このグリーンティーのようなカラーのフレグランス。天然薔薇から蒸留されたローズウォーターが約20%入っているらしく、リラクセーション効果やスキンケア効果求められそう…と思っていたらやはり今度はボディローションやシャワージェルも5月発売とのこと。

何歳になっても、女性であろうが男性であろうが、どんな職業であろうが…いつも透明感あふれるみずみずしさを保ちたい。

2012年3月27日火曜日

Un bouquet jaune (黄色い花束)

黄色い花束。
手前に薔薇、右にチューリップ、上にガーベラ、
そして奥にひらひらスイートピー。


清々しく可憐な甘さがハッキリと香るのはマメ科のスイートピー。
フランス語では、" pois de senteur " (ポワ ・ドゥ・サントゥール)。
" pois" とはマメ、 "senteur" とは芳香。

ガーベラはヒマワリと同じくキク科。
この花を発見したドイツ人自然科学者の名に、名前の由来があるそうです。
ポップな色合いと全開の花びらが元気を与えてくれます。
タバコの煙などに含まれるベンゼンを吸収する働きがあり、空気の浄化にも役立つのだとか。

ユリ科のチューリップ。
ほんの少し開きかけた花びらの奥…
控えめにフワリ淡いドライフルーツのように香ります。

黄色い薔薇。
こちらもささやくようにほのかに
あの…優雅な薔薇のなめらかな香り。

白のかすみ草とガーベラにふちどられた黄色い花束。
今はリビングのブルーのカーテンを背景に木漏れ日を浴びています。

この季節、たくさんの花束が人から人へ贈られるのでしょう。
ぜひ香りの声も聴いてあげてください。

参考文献:
『お花屋さんでフランス語』酒巻洋子 著/(株)三修社





2012年3月25日日曜日

チュベローズ(月下香)と "Valentina"(Valentino)

昨日午後。
2010年秋にコチラ
でもご紹介の日本調香技術普及協会主催のフレグランスセミナーに参加。

新作フレグランスの香りと、それぞれに特徴的に使用された香料とを嗅ぎくらべながらベテラン調香師の先生方のお話を聴く。

単なる香料という素材が、調香技術によって、こうも豊かにイメージを拡げるフレグランスに生まれ変わるものだと、改めて感心する。

調香師とは…
自然界から香りの原石ともいうような香料を探り出し
その香りが発するメッセージを理解し、役割を生かし、
さらに自然素材からヒントを得て創り出した合成香料とともに
繊細な表現を補いながら普遍的な美のイメージを追求する。
… "ARTIST" そのもの。

日本では3月14日に発売されたフレグランス "Valentina"に感じられる、クラシックかつ多面的魅力を秘めた女性像は、ミドルノートに使用されているチュベローズ(月下香)の余韻効果も大きいとみた。香料原液は、パウダリーで妖しい。媚薬的。ミステリアスな香気を放ち、一度嗅ぐと何度も嗅ぎたくなってしまう。

チュベローズ。
薔薇ではない。メキシコが原産であるという説が有力。
学名は、Polianthes tuberosa Linne。
単子葉綱ユリ目のリュウゼツラン科、月下香属に分類される半耐寒性の多年生球根植物で、かつてはスイセンやハマユウなどと同じヒガンバナ科に分類されていたという。
花は特有の甘美な芳香を発し、その強い香気は日没とともに一段と高まる。
バラやオレンジの花のように花弁の中に香気成分がすでに存在しているのではなく、ジャスミンと同じく開花しながら徐々に香りを発するため、水蒸気蒸留法では本来の匂いを抽出できず、アンフルラージュと呼ばれる吸着法で長年製産されてきたという…
(以上は
国際香りと文化の会・会報誌 "VENUS" Vol.17 中「神秘的な香料素材 チュベローズ」の文章を参考にまとめた。この冊子表紙はチュベローズの写真。)


2012年3月23日金曜日

"PARFUM"161号(春号)発刊

香りの専門誌 "PARFUM" 161号(春号)が発刊。春らしいブルーの表紙です。




創刊40周年を迎えた前号に続き、今号もアーカイブNo.2として
懐かしいビジュアルが紹介されています。
これまで表紙に使用されたり誌面上に掲載されてきた中から、編集長によりピックアップされたフレグランス広告ビジュアル。

海外では、フレグランスのイメージを伝えるビジュアル広告はテレビCMをはじめとして一般の人にもよく見られますが、日本ではファッション誌など限られた媒体でないとなかなか見られません。香りをビジュアルで伝えるために、写真家、デザイナー、アーティストが創造性を発揮しながら生み出している広告ビジュアル。眺めるだけでも様々なことが感じられます。そんな芸術性豊かな広告ビジュアルが40年間もの間、収録され続けているのも "PARFUM" の魅力でしょう。

最新号の今号では、コチラのブログ にてご紹介の、「シニョリーナ」(サルヴァトーレ・フェラガモ)や、2月に書いたコチラ の「10:10AM イン シシリア」(ケンゾー)を含め、多くの最新フレグランスのビジュアルや詳細情報も掲載されています。

4月末応募締切の読者プレゼントコーナーにも、春の最新フレグランスが対象となっているものがいくつかあります。応募して、忘れたころに香りとともに幸せな春が届くのも素敵です。



グレープフルーツ香痩身法について・医師の著書から考える

もうすぐ桜。この時期になると思い起こすのはグレープフルーツ。
タカノフルーツパーラーの方が
「フロリダ産グレープフルーツの旬は桜の時期とほぼ同じ」
おっしゃっていたからです。

グレープフルーツといえば昨年の5月に
コチラ でも書きましたが、その香りには魅力がいっぱい。
単に甘くて爽やかな香り、というだけでなく、痩身効果が期待できると一時期話題にもなりました。そこで改めてこのテーマについて、医師がわかりやすく記した本をご紹介しようと思います。



こちらアマゾンのページ をご覧いただければ、読者コメントも載っています。

この本で私が貴重だと思うのは3点。

1.
なぜグレープフルーツの香り成分を嗅ぎ、体内に入れることによって痩身効果が期待できるのか、その科学的メカニズムを平易な表現で伝えていること。
(ヒトが活動時に優位に働かせる交感神経を活性化する成分があり、これによって体脂肪が燃焼しやすくなるということを丁寧に説明しています)

2.
ただし、グレープフルーツに含まれる成分には、いくつかの種類の薬剤の作用に好ましくない影響を及ぼすものもあるため、なんらかの薬を服用している人は事前にこのことを確認しなければならない、と明記してあること。
(本には著者が把握しているさまざまな薬剤が紹介されていますが、このことにより、安易な導入を避けることができ、事前に医師や薬剤師に確認する必要性を促します)

3.
実際に医師である著者自身の痩身体験レポートやその他数名のカルテレポートも記されており、具体的に、どのような人がどのような条件でグレープフルーツ痩身を試みたのか、その経緯と結果が示されているということ。
(香りを嗅ぐことはもちろん、同時にアロマトリートメントや入浴時での導入方法、さらに同時に心掛けたい食生活や過ごし方についても医師の目線からのアドバイスたっぷり)

続いて、医師ではなくアロマセラピストである私の単なる体験談も。

グレープフルーツに限らず…
香りを積極的に嗅ぎ、意識し、生活に取り入れるようになってから、自衛のための身体の本能的な感覚が以前よりも素直にわかるようになりました。一番有難いと思うのは、食事のこと。そのときごとに食べたいものがわかり、身体の状態が必要とする量しか求めません。これは妊娠中にも特に感じた感覚です。

まる一日さまざまな香料を嗅ぎ仕事をしていたときには、最低限しか食事を必要としませんでした。水分さえキチンと摂っていたら、ヒトってそんなに沢山食べなくてもいいんだ、とか、せっかく動く身体をもっと動かしたくなる気分が生じます。

実家の父は車椅子生活で運動不足になりがちなので、グレープフルーツを嗅いでみて、と送ったことがあります。でも、朝空腹時にティシュに数滴含ませたものを直接嗅ぐ、食事前にいつも…などかなり意識的に嗅ぐ習慣を続けないと効果は感じられないようです。私がきっちり側にいて毎時促さない限り定着は難しいようでした。義務になってしまうと習慣化できない人も多いですね。グレープフルーツの香りが好きで、香りの化学的なことにも興味をもちながらまずは試し、続けられる人にお勧めします。

そして最後に大切な注意事項を。
グレープフルーツの香り成分は柑橘類の精油の中でも特に酸化しやすいので、できるだけフレッシュな状態の精油を入手し、開封後は長くても半年以内でつかいきることもお勧めします。