2022年4月25日月曜日

香りの専門誌『PARFUM』No.201 発刊




香りの専門誌『PARFUM201号。

La dernière édition dePARFUM.





今号のEditor Report Special では、

2月に 日本本格上陸を果たした

“アンリ・ジャック"をご紹介。





Special Interview のページでは、

パリジェンヌビューティーグループ

が代理店を務める

"マリージャンヌ"

についても触れられています。





編集長は、香水評論家の平田幸子氏。

私も編集メンバーの一人です。

C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés, sa première publication en 1972. La rédactrice en chef est Madame Sachiko HIRATA qui est critique de parfum. Et je suis une des rédacteurs de ce magazine. PARFUM est le magazine trimestriel sur un système d'abonnement pour un an.


香りの専門誌『PARFUM』は

定期(1年毎)講読制の季刊誌です。

詳しくは

こちらをご覧ください。



参考情報

日本本格上陸・オートパフュマリーとして半世紀を経たHENRY JACQUES" の希少な香り



…écrit par SAWAROMA





2022年4月20日水曜日

5都市のアロマ・世界を香りで旅するVOYAGE シリーズ




アロマ調香デザイナー、 齋藤智子さん

による5都市の香り。

5 villes s'expriment en 5 parfums aromatiques par  Tomoko SAITO, créatrice d'arômes.  

Elle  est designer qui créé des arômes mélangeant des huiles essentielles naturelles.



4/13() ~ 4/19()の期間、

東京ミッドタウン

ISETAN SALONE 2Fにて開催された

ISETAN SALONE POPUP Exhibition 

VOYAGE ~香りで旅する~

を訪問。







世界を香りで旅するVOYAGE シリーズ

でも紹介されている既存プロダクトに加え、

今回の新作、「MARRAKESH」含む

5種を鑑賞させていただきました。


東京 2300 / winter

京都 1700 / early summer

パリ 1100 / autumn

ミラノ  1730 / spring

マラケッシュ 1320 / summer






5つの場所、季節、時間で

切り取られ、表現された薫り。


霧の中の華やかな光や、

石畳の上を歩く残り香、

甘い香ばしさが嬉しい朝、

浮き足立つ夕暮れの人の声、

乾いた空気が運ぶ、鮮やかな色…。


5都市それぞれの陰影を

繊細な香りから回想したり、

想像したりする楽しい一時。






いただいた

オリジナルムエットセットで

かつて冬から春を暮らしたパリ、

秋に訪れたミラノを

思い浮かべています。

まだ見たことのない、

日本ともヨーロッパとも

全く異なるマラケッシュへの

自由なイメージも広がります。


一期一会の感覚を大切にしたいと

改めて感じさせてくれた

5つのアロマ。

まずはどれから楽しみましょうか。





…écrit par SAWAROMA




2022年4月12日火曜日

春の光に合わせたいフレグランス3種




初夏を思わせる陽射しを感じる

今日この頃、ようやく

あたたかな春が到来したのだと

実感します。朝の光が綺麗です。


桜の季節から新緑へ。

そんな日々の陽光によく似合う

フレグランス3種類を並べてみました。


3 parfums 

qui vont bien à la lumière du printemps.





コート無しでモノトーンのトップスをエレガントに着こなしたいとき、気分を高めるためによく纏うのが、左のスクエアボトル、『GABRIELLECHANEL』。ポジティブな光を感じさせるこの香りは、私の新年度最初の講義や打ち合わせ時の定番となっています。

GABRIELLE/CHANEL



新緑の中を明るい淡色のシャツブラウスで颯爽と歩きたい時、思わず感じたくなる香りが中央のボトル、『JOUR D’HERMÈS』。プライベートな寛ぎタイムにも愛用しています。

JOUR D’HERMÈS



装いの中に凛とした佇まいを響かせたいとき、それでいて適度な甘さと優しさをほのかに感じたいときには、キレの良い透明感をもつフレグランスを身につけたくなります。そんな時によく選ぶのが右の『eaudemoiselle DE GIVENCY』。

eaudemoiselle DE GIVENCY



いずれも普遍的な魅力をもつ定番として、四季を通じて愛着を持てる香りですが、特に今頃の風景にも似合うことでしょう。




…écrit par SAWAROMA




2022年4月3日日曜日

『香君』/上橋菜穂子著 を読む




植物や虫から発せられる

無数の香りを聞く、一人の少女

私はすぐにこの物語に魅了された。

Une fille qui entend les myriades d'odeurs 

de plantes et d'insectes… 

J'ai tout de suite été fascinée 

par cette histoire.


『香君』特設サイト





「香り」から導かれる

「生態系」の繋がりの中、

苦難を乗り越えて生き抜こうとする

人間の姿が描かれた

壮大なファンタジーである。


〈香君〉とは、

香りで万象を知るという活神を示す。

遙か昔、香君によって〈神郷〉から

帝国にもたらされたという奇跡の稲、

〈オアレ稲〉には秘められた謎があった。

かつて人々を襲った飢餓の

危機の予兆が現れた頃、

人並外れた嗅覚をもつ少女、

アイシャが見出される。





多くの人には感じられない香りを

聞き取ることができる、

そのことはどんな試練を

アイシャに与えるのだろうか。

そして、その能力を

彼女はどのように生かすのだろうか。

生き物としての

種の一つにすぎない人間は、他の生物と

いかに共存すべきなのだろうか・・・・。


読み進むにつれて

次々と芽生える謎と好奇心。

鮮やかな情景を導く文章。

あっという間に上巻を読み終え、

下巻「遥かな道」へと

読まずにはいられなかった。


2022年春。

タイムリーに本書と出逢えたことを

幸運に思う。



…écrit par SAWAROMA