2021年10月30日土曜日

未来へ続く、新生CARONの香り・Salon de Parfum 2021にて




新しいCARONの香り。

伊勢丹新宿店にて。

Parfums CARON nouveaux. 

Au magasin Isetan Shinjuku.






1904年創業のフレグランスメゾン、CARON

創業者が、パリにあった美しい響きを持つ

「キャロン香水店」の名を気に入り、

店主であるマダム キャロンから名前を

買い取って付けられたというブランド名。

その名称を構成する文字は、

新しいヴィジュアルデザインにおいても

重要なモチーフとなっています。






創業者が

自由な想像力から生み出した名香、

NARCISSE NOIR

(ナルシス・ノワール)

をはじめとして、

NUIT DE NOËL 

(ニュイ・ド・ノエル)」、

「POUR UN  HOMME

(プール・アン・オム)」

などのヒット作は、

今でも忘れられない方が

多いことでしょう。


これらの発売当時のボトルを

香水瓶の展覧会で見た時、

独特の存在感を放っていたことを

思い返しました。






新生CARONの香りとして、

Salon de Parfum2021

10/27~11/2 新宿伊勢丹にて)

で発売されたのは全15種類。

ユニークでモダンな円形フォルムの

“0ボトルは詰め替え可能です。

オードパルファンのサイズは、

30mL50mL100mL3種類と

なっています。

詳しくは

こちら でご確認いただけます。



数種類の香りを試した

第一印象として・・・

現代的な軽やかさの中にも

音楽の響きのような

麗しさを感じます。


フローラルタイプは7種類もあり、

CARON ならではの花への情熱を

彷彿とさせます。

本日の私は、特に

AIMEZ-MOI(エメ・モワ)」から漂う

愛らしさとしなやかさの

絶妙なコントラストに惹かれました。

ウッディタイプでは、

ベチバー、サンダルウッドの

新たな魅力を楽しめそうです。

メンズのオードトワレ、

AIMEZ-MOI COMME JE SUIS

(エメ・モワ・コム・ジュスイ)」は

ベチバーに合わせられた

ヘーゼルナッツがたまらなく斬新。

余韻が忘れられません。





多くの方々が

CARONのフレグランスから

お気に入りと出逢えますように。



…écrit par SAWAROMA




2021年10月21日木曜日

秋色の薔薇、そして、薔薇香るフレグランス




その名は「カフェ クレマ」。

2020年新品種らしい。

Son nom est "Café Crema". 

Il semble que ce soit une nouvelle variété en 2020.




そして、

雰囲気のある色合いが

秋の空気によく似合うこちらは、

「アヴニール」という品種名。

Des nuances atmosphériques qui vont bien 

avec l'air d'automne. 

C'est le nom de la variété  « Avenir ».






今日から近隣のばら苑が開園。

A partir d’aujourd’hui , 

la roseraie du quartier ouvrira ...

生田緑地ばら苑
10/21〜11/7




薔薇自体の香りは、

実際にブルガリアを訪れて確信した

その素晴らしさを愛好してはいた。

しかしながら、

2000年代に入ってからは、

身に纏う薔薇フレグランスとして

長らくお気に入りを見つけることが

できなかったことをふと思い返す。


2016年に発売された

ROSE DES VENTS / LES PARFUMS LOUIS VUITTON

は、ようやく満足できた香りだった。

薔薇本来の繊細な柔らかさが

活かされたと感じた記憶がある。


今秋、こうした流れを

さらに繊細に進化させた

DANSING BLOSSOM

も華麗に登場した。


まだまだ薔薇の香りから

目が離せない。



…écrit par 《sawaroma》.




2021年10月15日金曜日

香りの専門誌『PARFUM』(No.199)秋号発刊




La dernière édition dePARFUM(No.199).

香りの専門誌『PARFUM』秋号発刊。

秋の新作フレグランスのご紹介満載です。





今号の特集ページでは、

D’ORSEY

« Il n’y a pas de bien ni de mal./ T.J. »

「善悪是非」、

HERMETICA« FIGFEVER »

NINA RICCI

« NINA RICCI EXTRA ROUGE »

新作含む7点をご紹介。




オリエンタルなウードやバニラが

活かされた魅惑的な香り、

赤のイメージで

大胆な遊び心や

スパイシーなトーンを活かした2作、

ナチュラルなスタイルへの

回帰としてのヴィーガン志向など、

秋に試したくなるものばかりです。



1023日午後、この最新号をテーマに

ラ コゼット パフュメ第50回

にて、平田幸子編集長と私が

最新香水をご紹介しながらお話します。 



1972年創刊『PARFUM』は香粧品文化の情報誌。編集長は、香水評論家の平田幸子氏。私も編集メンバーの一人です。

C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés, sa première publication en 1972. La rédactrice en chef est Madame Sachiko HIRATA qui est critique de parfum.Et je suis une des rédacteurs de ce magazine. PARFUM est le magazine trimestriel sur un système d'abonnement pour un an.


香りの専門誌『PARFUM』は

定期(1年毎)講読制の季刊誌です。

次号はいよいよ200号。

全国の読者に年4回お届けしています。


香りの専門誌『PARFUM』への

定期購読に関するお問合せは

こちらへお尋ねくださいませ。




…écrit par SAWAROMA




2021年10月6日水曜日

華麗なるシルエット香る・Les Extraits Collection / Louis Vuitton




ルイ・ヴィトンから107日に発売となる、

LES EXTRAITS COLLECTION 5種の新しい香りを表参道店にて試しました。その繊細な洗練度の背景には、調香師の大胆な挑戦があったのです。


J'ai essayé la nouvelle collection de parfums Les Extraits de Louis Vuitton, cinq nouveaux parfums qui sortiront le 7 octobre.

Derrière sa délicate sophistication se cache le défi audacieux d’un parfumeur.






パリ西部、ブローニュの森の中にある『フォンダンシオン・ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン財団美術館)』を手掛けた建築家、フランク・ゲーリー。彼と調香師、ジャック・キャバリエ・ベルトリュードとのコラボレーションにより誕生したのが今回の新作。


その第一の特徴は、

フランク・ゲーリーのデザインによる

ボトルヴィジュアルです。


風の動き、

雲の流れ、

生物の躍動……

そして、未知なる宇宙への想い。

果てしなく羽ばたく未知への美の追求。


有機的な曲線が描く立体感は

眺める角度による

一期一会の出逢いの喜びを

もたらします。


第二の特徴、それは、

これまでに体験したことのない

繊細かつ鮮やかな香り立ち。


30パーセントという

既存ラインの2倍の賦香率は

調香師の大胆な挑戦の一つなのでしょう。

濃厚というよりも、

華麗なるシルエットを香りに与えたのは、

香料の再厳選と新たな解釈を重ねた

調香師のクリエイション。






香り5種の第一印象として、

私からは2文字の熟語だけで

お伝えします。


SYMPHONY  … 「清雅」

DANCING BLOSSOM …「流麗」

RHAPSODY … 「艶然」

COSMIC CLOUD …「風韻」

STELLAR  TIMES  …「崇高」


実際にボトルを肉眼で眺め、

一つ一つの名前を聴きながら、

香りをゆっくりと鑑賞し、

初めて腑に落ちる驚き……

多くの香りファンの皆様に

ご体験いただきたいと思います。



…écrit par SAWAROMA