食にもっと香りを!ということで、
スパイスに関する最新刊です。
La dernière publication sur les épices. Pour mieux utiliser l'arôme en cuisine !
『スパイスの世界へようこそ!』
シャンカール・ノグチ著/河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309287997/
嗅覚、味覚を心地良く刺激するヴィジュアルの表紙を開いて2頁目。こんな著者の言葉で始まります。
「スパイスは香りを料理に与えてくれる。それだけで、とてもスペシャルなことではないでしょうか。……」
フレグランスのスパイシーな香調に欠かせない植物の名称や、カレーやタンドリーチキンに不可欠なあの香辛料……34種類のスパイス図鑑とともに、ブレンディング例や、インド東西南北それぞれの料理レシピが満載です。これはまさにスペシャルな一冊になりそうです。
著者であるシャンカール・ノグチさんは、スパイスを輸入・販売するインドアメリカン貿易商会の3代目で、インド人の祖父と日本人の祖母から受け継いだスパイスライフを様々な活動を通して日本に紹介する、“スパイスハンター”。今回の最新刊は、2018年刊行の『スパイス生活』(地球丸刊)が一部修正され、改題の上で新装版として刊行されたものです。
5つの章のタイトルをご紹介します。
CHAPTER 1 ノグチ家のスパイスライフ
CHAPTER 2 スパイスライフのABC
CHAPTER 3 スパイス図鑑
CHAPTER 4 スパイス混ぜワザ合わせワザ
CHAPTER 5 ノグチ家のスパイス料理レシピ
気になるスパイスをまず1種入手してそれを活かす料理から始めても楽しいでしょうし、東西南北それぞれのインド料理の違いを理解した上で食べる楽しみを増やせるのも魅力的。
私が古い記憶を刺激されて印象に残ったフレーズは、スパイス図鑑に登場するコリアンダーの説明、「調和のスパイス」でした。
かつて調香において新しいニュアンスを醸し出すためにコリアンダーシードの精油を用いたことがあったのです。あの清涼感とナッティーなまろやかさ、幻のようにクールな甘み……そんなコリアンダーだけでなく、カルダモンもサフランもナツメグも……。複雑で深いスパイスの香りの魅力に改めて気づかされます。
…écrit par 《SAWAROMA》
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