2019年7月30日火曜日

Millabiflora ・白い星形の麗花




白い星のような花。6枚の花びらに、茎から流れる細い緑のラインが透けてみえました。名前は、ミラービフローラ。

Une fleur blanche comme une étoile.  Je pouvais voir la fine ligne verte couler de la tige à travers les six pétales.  Le nom est Millabiflora.




ゆるやかな曲線を描く細い茎。艶々のつぼみ。花の横顔もこんなに素敵です。

Une tige mince qui dessine une courbe douce.  Bourgeon brillant.  Le profil de la fleur est tellement merveilleux.






麗しいその姿からは、かすかな香りも感じました。夏の夜の幻のように。

Belle figure a également me fait sentir une légère odeur.  Comme lillusion d'une nuit d'été.




ふと気がつくと、花びらの先から透明になっていくようです。まるで溶けていくように。


écrit par SAWAROMA



2019年7月27日土曜日

LOEWE 001 Woman の香りを纏う・静かに甘く、優美な余韻




ロエベというブランドに魅かれて出会ったフレグランスは、みずみずしく柔らかでモダンな印象。既に2016年秋、日本で発売されていました。LOEWE”という5文字のロゴタイプに繊細な気品を感じ、4つのLを組み合わせたブランドのアイコンにも魅かれました。もうこれはブランドのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソンがプロデュースしたフレグランスを試すしかありません。


Le parfum que j'ai rencontré lorsque j'ai été fasciné par la marque Loewe a une impression fraîche, douce et moderne. Il est déjà sorti au Japon à l'automne 2016.  Je ressens une élégance délicate dans le logo à 5 lettres "LOEWE".  Et j'étais également fasciné par l'icône de la marque qui combinait 4 lettres L.  Rien ne m'empêche de essayer le parfum que le directeur créatif, Jonathan Anderson a produit







銀座のロエベ直営店を訪れ、ボトル拝見。まずは左手首にスプレイしていただきます。想像通り、最初から違和感なく受け入れられました。


ソフトな甘さ。凝縮された密度がありながら軽やかに。どことなく乾いた静けさを伴いながら、ほんのりと香りました。その繊細な甘さは花や果実のような甘さとは違います。敢えて例えるならば樹肌の温もり、蜜のまろやかさ。


数時間経っても違和感は現れず、どうやら私の身体にフィットしたようです。今は夏ですから揮発も早いのでしょう。軽く感じますが、これから秋冬にかけての香り方も楽しみたいと思います。


後で調べてわかったのは、ベルガモット、ピンクペッパー、ジャスミン、サンダルウッド、バニラ、アンバー等が使われているとのこと。

昔から私が好きなフランスG社のSにも共通する香料もありますが、決定的な違いはモダンな軽やかさ。日本でも、四季を通じて纏うことが出来そうです。



参考情報 Informations de référence

「ロエベの香りに再会したくなった・LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 鑑賞」2019,7,21  sawaroma 

http://sawaroma.blogspot.com/2019/07/loewe-foundation-craft-prize.html?m=0


écrit par SAWAROMA




2019年7月23日火曜日

現代美術: 高木修 SPECIFIC SPACE (横須賀美術館)~『経験のスナップショット』 (美術出版社)




今年創刊47年目を迎えた香りの専門誌『PARFUMhttp://parfum-specialist.comのクリエイティブディレクターであり、誌面LANDSCAPE(写真)や ART(展覧会紹介)ページでもお馴染みの現代美術家、高木修氏の著書を一週間かけて一読した。読了、などとは到底言えない。読みながらも度々読み直し、これからも何度も読み返すに違いないと確信する。そうした書物には滅多に出逢えるものではないから、まずは紹介したい。


『経験のスナップショット』高木修 /美術出版社

https://www.bijutsu.press/books/2083/


In the sentences of the author who is a contemporary artist, I also encountered many words of philosophers and thinkers .  While considering the meaning of those words, I felt that I want to keep a fresh view of the way perceived from the intuition without being bound by prejudice. First of all, I would like to recommend this book to those who continue expression activities. 


広くは表現活動を続ける人へ。そして彫刻、絵画、建築、映画、写真、展覧会といった作品鑑賞が好きな人、芸術とは何かを言葉からも徹底的に考えたい人へ勧める。この本の帯に記されている通り、あらたな感性が開かれていく手応えを感じるに違いない。


私はといえば、先入観を排してモノを観ること、常に自身が空間を感じる存在自体で在ること、素材との対峙から始まる発見や創作...等、日頃ぼんやりと大切に感じつつも考え続けていることを再考。著者の文章中、多くの哲学者や思想家たちの言葉にも出会う。それらの意味を熟考しながら、偏見の無い直観からのモノの捉え方を新鮮に保っていきたいと感じた。


すでに2011年に出版されていたこの本を精読しようと思ったきっかけとなったのは、713日から横須賀美術館で開催されている高木氏の作品展示を鑑賞した体験だった。研ぎ澄まされた感覚と思考の結論としての立体存在は、あくまでも冷ややかでドライである。だからこそ、周囲の温度や光や動き回る人とともに特異な空間を提供し続けている。










横須賀美術館

2期所蔵品展

特集: 高木修 SPECIFIC SPACE 

〜特異な空間へ〜

2019713日〜929 

https://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/josetu/sho1902.html


3年前にも栃木県立美術館で高木氏の作品展覧会が開催されており、美術館サイト内では、会場内をヴァーチャルで視覚体験できる動画も楽しめる。

『高木修展 特異な空間へ』栃木県立美術館  2016,7,99,22,

http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t160709/index.html


écrit par SAWAROMA



2019年7月21日日曜日

ロエベの香りに再会したくなった・LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 鑑賞




ロエベは1846年、レザーのアルティザンとして活動開始したスペインのブランドです。私はかつてそのフレグランスからこの名を知りました。 


2016年に立ち上げられたロエベ ファンデーション クラフトプライズは、クラフトマンシップ、モダン・カルチャーの世界への探求を続け、今年も100カ国から応募された2,558作品から29点が選出されました。


6/26から7/22(明日)まで、東京、赤坂の草月会館(地下鉄青山一丁目駅より徒歩5分)一階、イサム・ノグチ作 石庭にて入場無料で公開されています。



At SOGETSU KainanAkasaka 

 6/26~7/22  10:00〜19:00

Admission fee free

http://craftprize.loewe.com/ja/home#call-actions-brief2019


今日ようやく訪問。

29点全て、言葉で説明する必要の無い素晴らしい存在感を放っていましたが、その中でも私が特に魅かれた作品のスナップショットを。



Mandala Bowl2017

18カラットゴールド

120×120×70mm

ジョヴァンニ・コルヴァヤ

1971年イタリア生まれ)の作品



Blue Velvet from the Soft AccentsSeries

2018 せっ器セラミックス、繊維(フロック加工)200×200×400mm

ミハル・ファーゴ

1984年イスラエル生まれ)の作品



Confübius2018

羽根、ろう、紙、木、塗料

490×920×30mm

エナル・イグレシアス

1981年スペイン生まれ)の作品


ただ、ひたすらに

眺めていたくなる特異性。

揺さぶられました。


そして、かつて使用したことのある、ロエベのこの香りを回想。

Aire LOEWE Allegro  EAU DE TOILETTE 

/ now smell this / 25 October 2013 

https://nstperfume.com/2013/10/25/loewe-aire-allegro-new-fragrance/

上質なレザーにもよく似合う、バランスのとれた優美な香りでした。日本では、かつて取り扱いのあった代理店ではもはや購入できないようですが。


2016年に発売されたこちらは

https://www.vogue.co.jp/beauty/news/2016-11/14/loewe

ブランドの公式サイトからも購入ができるようです。銀座の直営店で改めてその香りを確認してみたくなりました。


écrit par SAWAROMA



2019年7月17日水曜日

満月に二つの香りを想う・ルナとムーンライト イン ヘブン




今夜は山羊座にて満月。

夏の夜空にくっきりと。

月、といえば何を想像するでしょうか。


その静かに光をたたえる姿にロマンティックな優雅さを思い描くこともあれば、夜空の輝きがまるで楽園の中にいるような官能的なきらめきに感じられるときもあるでしょう。


ロマンティックな優雅さならば

月の女神に着想を得たフレグランス、

ペンハリガン ルナ オードトワレ。

透明感溢れるフローラルシトラスの香り。

https://www.latelierdesparfums.jp/campaign/penhaligons/luna/


731日には30mLサイズが数量限定発売とのこと。


まるで楽園天国にいるような気分に浸りたいならば

明るく、甘く、深く、まろやかな香り。

月あかりに包まれる幸福感・

Moonlight in Heaven by Kilian

http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/moonlight-in-heaven-by-kilian.html?m=0



75日に4種各7.5mlとトラベルケース付セットで数量限定発売されたイントキシケイティング アイコンズ トラベル スプレィ セットの中にも、このムーンライト イン ヘブンは含まれています。

https://www.vogue.co.jp/beauty/news/2019-07-05/kilian


もうすぐ夏休み。

人それぞれに、時満ちて。

月明かりと共に、

心は香りでヴァカンスへ。


écrit par SAWAROMA



2019年7月15日月曜日

パリの思い出・Ma mémoire à paris




昨日はフランス革命記念日。古いアルバムから昔暮らしたパリでの写真を眺めた。1988年3月。Le 14 juillet est la fête nationale de la République française. Des photos quand jétais à Paris il y a environ 31 ans.



シャンゼリゼ通りの西端にある凱旋門の上から見えるエッフェル塔。何日も通ったルーブル美術館を前に立っていたあのとき。


パリに滞在し体験したことは、今に確実に繋がっている。語学学校以外の時間の多くを美術館巡りに費やしたのは、観ることが楽しかったから。


ピカソ美術館では或る作品を長時間眺めて考え込んだりもした。翌日ポンピドゥセンターへピカソの本を買いに行く。本物を直接観て感じることから自身の思考が始まることを学んだ。


語学学校の課外プログラムで見学したパコ・ラバンヌの香水工場。量産製品としての香水というものを目の当たりにした。


パリで抜群に美味しかったのはパンだった。そして食べ物を売っているお店の通りを歩くと、バターでソテーされるときの独特の芳香や、様々なチーズが混在する匂いによく出会った。


勇気を出して入ったフランス料理レストランでは私のおぼつかないフランス語の発音を訂正されたことしかおぼえていない。でも、おかげでのちにクスクス料理のお店では笑顔で会話できた。


レ・アールに在ったアニエス・ベーのお店で、形も香りも素敵な石鹸にひと目惚れ。このブランドの最初のフレグランスも大好きだった。


当時大学の友人と活動していたロックバンドのライブで着る衣装を探すため、色々なお店をまわりKOOKAÏの赤のワンピースも買った。偶然出会った薄紫のニットは今も健在。ブランド名は知らない。


タートルネックがよく似合うフランス人男性にいきなり路上で話しかけられ、日本人なら納豆とチーズの共通点についてどう考えるかと尋ねられるなど日本ではほぼあり得ない出会いもあった。


22歳。だから感じられたことは多々。私が生まれた富山で18年過ごした後、東京生活4年目の春。初めての海外滞在はパリだった。忘れない。


écrit par SAWAROMA




予期せぬ出会い...香りのÉchantillon から・diptyque



思いもよらなかった香りとの出会いがありました。先週購入したフレグランスの紙バッグを開けてみたところ、店頭では告げられていなかった香りのフリーサンプル(Échantillon gratuit)が3点も!



私自身からはあまり試していなかったものばかり。新鮮な気持ちで暗号のような名前から想像を巡らせ、その後にムエットへスプレー。トップノートから半日後のラストまで楽しみました。


サンプルといえども、ブランドの世界観が美しく刻まれた外箱に入り、付ける手元を汚さないスプレーボトルに2mlという容量。こうした配慮がまさにラグジュアリーなのですね。


香りには色々な楽しみ方があります。衣装のように身に付けたくなる香りもあれば、音楽を聴くように時折香りそのものを感じたいものも。今回は3種類の音楽を聴いて素敵な一時でした。




さて、フィロシコスの限定ボトルを購入した私にこの粋なサプライズを提供してくださったディプティックのフレグランス ポップアップストアも明日7/16までとなりました。

http://www.diptyqueomotesando.com




実は購入した人へのプレゼントはサンプルだけではないのです。会場一面に見渡せる数々の絵葉書から3枚、好きなものをお持ち帰りできるのでした。それだけでも十分嬉しかった私です。

Merci beaucoup !


écrit par SAWAROMA



2019年7月12日金曜日

新作色々華やかに・「フレグランスマルシェ」by L’ATELIER DES PARFUMS


緑豊かな会場にて。夏から秋への新作を中心に色鮮やかで多彩なフレグランスの展示を眺めながら様々な香りを試させていただきました。

Fragrance Marché by 

LATELIER DES PARFUMS

https://www.latelierdesparfums.jp/

7/10, 2019 at SHARE GREEN MINAMI AOYAMA

ブルーベルジャパンさまのコーポレートイベント、「フレグランスマルシェ」を訪問。思わず脚を留めた会場内の風景の一つは、香水瓶が立ち並ぶ圧巻のディスプレイ。





MAN”と銘打たれても、香りにボーダーはありません。多くのネロリファンを魅了するに違いないブルガリの新作は…… オレンジの木のエネルギーがキラキラと温かに香ります。


ブルガリ マン ウッド ネロリ オードパルファム  2019724日発売


まあるいレモンがきらめいたようなボトルヴィジュアルが愛らしいランバンの新作まばゆいカプリ島の光の中で夏休みを満喫しているような楽しい気分を誘います。


ランバン ガール イン カプリ 2019710日発売

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/lanvin/a-girl-in-capri


ラルチザン パフューム「レ ペイザージュ」コレクションの新作は、まろやかなミルキーフローラルの香り。広大な湿原や塩田、稲作が有名なフランス・カマルグ地方へのオマージュです。カマルグの塩田は美しいピンク色でも有名なのだとか。 


ラルチザン パフューム シャン カマルグ オードパルファム 2019911日発売

以上は新作のほんの一部です。


もっと日常的にマルシェを訪れるようにフレグランスを選べるようにと願いをこめられた「フレグランスマルシェ」は710日に仮オープン。



9月には、公式フレグランスサイトhttps://www.latelierdesparfums.jp 上にオープンとのこと。さらに自由に、気軽に、新しい香りを試してみたい方々には嬉しいですね。


écrit par SAWAROMA



2019年7月9日火曜日

L'arôme des figues・干しイチジクの美味しさとイチジクフレグランスの楽しさと



久しぶりに世田谷百貨店 https://www.100inc.jp に立寄ったところ、この見事な干しイチジクを発見。ドライフルーツは酸化防止のために添加物が用いられていることも多いのですが、なんと無添加。広島県尾道市産の蓬莱柿(http://ichijikunavi.com/blog/archives/2177 100%です。まさに本物の甘みと香り。すうっと身体に溶けこんでいく味わいです。

Figues sèches sans additif.  Ses matières premières ne sont que des figues (Hōraishi) d'Onomichi. Douceur et odeur authentiques !




生のイチジクとは一味違う凝縮された甘いアロマ。余韻に浸りました。生もドライでも大好きなので、フレグランスもイチジクの名が付いたものはすぐに試してみたくなります。


数あるイチジクフレグランスの中でお気に入りの一つがディプティックのフィロシコス。清涼感のある淡い緑のイメージの中にまろやかでミルキーなイチジクの香りが漂う逸品。来週火曜まで、表参道ヒルズのポップアップストアで限定30mlボトルも入手可能です。


ディプティック 

フレグランス ポップアップストア

表参道ヒルズ R−STUDIOにて〜7/16

http://www.diptyqueomotesando.com


フィロシコスがクールな大人の落ち着きを感じさせるのに対し、昨年夏にデビューしたロジェ・ガレのフィグリーフパフュームウォーターは遊び心を感じさせてくれる楽しい香り。


http://sawaroma.blogspot.com/2018/07/feuille-de-figuier-roger-gallet.html

ちょうど先日、友人宅にランチに招かれ、美味しいアロマ溢れるお食事を楽しんだのですが、そのときにはこの香りを纏っていきました。ロゼワインやパテバゲットにコンフィチュール。想像どおりランチの空気に馴染み、楽しい気分で過ごせました。


écrit par SAWAROMA




2019年7月6日土曜日

新作香水《INNOCENT SAGE eau de parfum》デビューと共にブランドデザインを一新・MAISON LEXIA



ブランド5番目のフレグランスとなる新作『イノセント セイジ オードパルファム』の94日発売と共に、フレグランスラインと化粧品ラインのブランドデザインを一新するメゾンレクシア。プレス発表会にうかがいました。

https://maisonlexia.com

Press preview of  the brand design renewed andINNOCENT SAGE eau de parfum 》, a new fragrance byMAISON LEXIAcomes out in September the 4th in Japan.






メゾンレクシアは創業2001年。メゾンとは「館」、すなわち自社の中で開発から製造、販売までの全てを行うブランドであり、手掛けているのは化粧品、香水、革製品の三分野です。スキンケア化粧品「オラクル」の名を知る人も少なくないでしょう。



始まりは化粧品でした。北海道にメゾンのファームを持ち、自ら育てた原料植物より抽出したエキスを用いて開発製造されたのがスキンケア1stのオラクルです。次に酵母発酵の技術も掛け合わせて2ndラインのアルケミーも生み出します。


発端は、「短期的な機能や使用感に優れる化粧品は多い一方、長期的かつ本質的な効果を考え抜かれて作られたものは実に少ない」という問題意識でした。処方では、上質な香りで心も美しくとの思いから稀少な天然香料が用いられてきたそうです。


このような背景から、天然香料に現代の発想・技術を掛け合わせた新しいフレグランスの世界が本格始動。「ファッションの演出」以上に何より「使う人自身の心が優雅になれること」を目的とする香水製造から生まれたラインナップは9月に発売される新作を含めて全5種類(オードトワレ1種・オーデコロン2種・オードパルファム2種)。



いずれの香りも、皮膚に優しく上品に寄り添いながらも纏う人の個性にまろやかに調和します。リニューアルされたボトルは、スキンケアアイテムの外観になじむシンプルな白の円柱形。手に取ると、ひんやりとしたガラスの質感が伝わります。


94日に発売となる新作『イノセント セイジ オードパルファム』は、「無垢への憧憬」をテーマとする柔らかな香りです。



美しきアジアの仙郷からインスパイア。

フルーティーなトップから艶やかに

奥ゆかしく温かく無常に移ろう

モダンなフロリエンタルの香り。


トップにはマンダリンやドライフルーツミドルにはチュベローズやジャスミン、ローズベースにはパチュリやムスク… 懐かしい奥ゆかしさがモダンな余韻を漂わせる新作。男女問わず、幅広く愛される香りになりそうで、秋の始まりに発売されるのが楽しみです。


écrit par SAWAROMA




2019年7月2日火曜日

イタリア映画『ドッグマン』は8/23公開




これから観る人には、このタイトルとチラシのヴィジュアルだけで好奇心を感じつつ映画に没入することを勧めたい。その方が感情が揺さぶられ、あなたの本能が鋭敏に動き始めるはずだから。



私が今年上半期で観た中では最も衝撃的な作品になりそうな予感。先日の試写会直後から、じわじわと様々な感情が交錯しつつも、ある種の本能をことごとく刺激する。

『ドッグマン』公式サイト

http://dogman-movie.jp

823日(金)ロードショー




公式サイトにも詳細が掲載されたので、そろそろ私が関心を寄せたポイントのみ、簡単に紹介してみたい。

まず、人間という生身の生き物が生きる世に起こりうるリアリティを、容赦なく生々しく描いたフィルムとして、実に圧巻である。




犬も人間も本能を持った生き物である。人間は犬を犬という概念で捉えているかもしれないが犬の方はどうなのだろうか。たしかにこの映画チラシでは、男性が犬をてなづけてはいるように見えるが

この男性は2018年カンヌ国際映画祭主演男優賞、犬(たち?)はパルム・ドッグ賞を受賞している。何故?それは観てのお楽しみである。


昨年観た映画『チャンブラにて』

http://sawaroma.blogspot.com/2018/05/chambra2018.html?m=0の舞台カラブリアを彷彿とさせる、イタリア南部のさびれた街。しかも主演俳優もカラブリア出身だという。ああ、このロケーションにしてこのストーリーである。





本国のポスターヴィジュアルとは異なるようではあるが、この黒に黄色の文字という警戒色で打ち出された日本版チラシとパンフレット。この夏、多くの人の本能を刺激しますように。


Je pense que c’est un chef-d’œuvre. La réalité qui peut survenir dans la vie d’un être humain vivant est dessinée de manière vivante.

écrit par SAWAROMA



2019年7月1日月曜日

瑠璃玉アザミ・Echinops ritro (Veitch’s Blue)



7月最初の日は雨。清々しい気分になれる色を探していたら、この植物に出会いました。

Le premier jour de juillet il pleuvait.  Quand je cherchais une couleur qui me donnait une sensation de fraîcheur, j'ai rencontré cette plante.



ルリタマアザミ(ベッチーズブルー)

Echinops ritro (Veitchs Blue)


キク科の植物です。この清涼感溢れる花はベッチーズブルーという品種とのこと。ツンツンとした針のような部分から小さな花が咲いてくるそうで、これから毎日楽しみです。ツンツンの集合体が球なので、青紫の先端部から奥の緑への陰影も神秘的。グレイッシュなブルー。葉の裏側と茎が銀白色なのも涼し気です。瑠璃色の夏花として記憶に刻まれました。


écrit par SAWAROMA