2011年7月31日日曜日
フランス人と香水・2
昨日のブログ、
「フランス人と香水」の中でご紹介した番組「所さんの目がテン!」(2011,7,30放映)を録画で視聴してみました。そのうち、香水についての内容を一部ご紹介しながら私の感想をメモしてみます。
最初に日本人リポーターの女性がパリで若い男性、中年の男性(日本ではいわゆる「おじさん」に相当する人々)など数名に「香水を使っていますか?」と質問。全員が使用していると答えたのを受けてリポーターが「ちょっと近付いて嗅がせて頂いていいですか?」と首や肩付近に鼻を近づけます。「いい匂いがする~」と笑顔での確認。
(Sawa's view)
同じことを日本の「おじさん」に試したらどうなるか…と想像すると、不快にさせないほのかな芳香を漂わせる人はまだまだ少ないのではないか…おじさんに限りませんが、満員電車の中で日々真逆の思いをしてきた体験からそう思ってしまいました。
次に、リポーターは「なぜ香水を使うのですか?」と実際に甘い香りをふんわり漂わせていた若い男性に質問。彼からは「他人に自分の体臭で不快な思いをさせたくないから、エチケットのためかな。」と第一声。
(Sawa's view)
この気持ち自体は日本人にも理解できることではないでしょうか。制汗剤や体臭を消すためのグッズに人気があるのですから。
ではその解決のために香水がなぜ選ばれるのか、実際に香水にそれ程体臭を抑える効果があるのかと実験が行われていました。シャワー後の身体にTシャツを着てそのまま30分位運動、汗をかいたあとのシャツのにおいをリポーターが確認すると確かに汗臭いとの感想。
(Sawa's view)
よく、「毎日身体を洗って清潔にしているから体臭なんかしない」と言い張る人がいますが、それは洗った直後だけのことであり、生きていれば新陳代謝があるのは当たり前。食べたものにも体調にも左右されるのはもちろん、蒸し暑い夏はたいして動きまわらなくてもすぐに発汗します。喫煙の習慣がある人などはそれだけで特有のにおいも発する条件を備えています。
この汗臭いシャツに香水を吹きつけたにおいをパリと日本とで道ゆく人に嗅いでもらったところ、概ね好評。むしろ香水のみを吹きつけたものより好評価だったそうです。
(Sawa's view)
香水は、人の汗や体臭と混じり合うことでその人独特の香りになる、そのことを見越してさまざまな香料を駆使できる調香師のおかげとも考えられます。
ここで、スタジオでの所さんたちのコメント。日本人は体臭が欧州人より薄いから、香水をつけても香水そのままのキツイ「香水クサイ人」になりがちなのではないか?とのこと。
(Sawa's view)
これは確かに一理ありとも思いますが、食生活やライフスタイルの変化によって今後日本人がそういつまでも淡い体臭でいられるとも限りませんし、そもそも体臭が濃い薄いうんぬんよりも、香水のつけかたに問題があるような気がします。皮膚に直接つけられることを想定されているのに、服をすべて着てしまってから最後に最も人の鼻に近いエリアを中心に外からかぶるようにスプレーされている光景もよく見かけます。皮膚になじませていないため、体温でまろやかになるというより、香水そのもののツーンという立ち方が鼻を直撃してしまうのかもしれません。
フランス人も日本人も、「他人に不快な印象を与えたくない」という目的においては同じでしょう。その手段としてそれぞれが使いたい、心地よいと思うものが選ばれているわけです。人のいる空間を雰囲気という言葉で表現するとしたら、好印象のキーワードとして「爽やか」「優雅」「清潔」「神秘的」がよく挙げられます。身嗜みととも香りを装うことで周囲にそのイメージを伝えられる人が増えたら…と改めて感じました。
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