2022年9月27日火曜日

藤袴の香りから




秋の七草の一つ、藤袴(フジバカマ) 。

学名:Eupatorium fortunei Turcz.

漢名:蘭草・香草・香水蘭

(「原色茶花大事典」淡交社 より)




ほのかに

桜餅のような香りが漂います。

ふと気がつけば、

優雅な空気に包まれているように

極めてやさしく、さりげなく。




もうすぐ10月。

上品に漂う藤袴の香りに

秋の静かな時間を感じます。



最近鑑賞したフレグランスを

回想しました。

アルタイアというブランドの

アタカマという名の

オードパルファムです。

トンカビーンが用いられた

やさしい香り。

詳しくは

コチラ に記されています。


アタカマ砂漠の

神秘的な生命の色を

感じる香りでもあります。




…écrit par SAWAROMA





2022年9月20日火曜日

2つの赤で香らせる、艶めきと温かさ





9月後半、そろそろ秋本番。

深みのある色合いの装いと共に、

纏う香りにも艶めきと温かさを。


赤の香りの中でも、

この2種の直方体ボトルは

秋の始まりから冬にかけて

よく纏う香りでもある。


まずは、マットな艶の赤、

NARCISO eau de parfum




コチラ

に記したように、

少量でも華やかに深く香るので

足元またはウエストにスプレー一拭きで

見えない情熱のオーラをプラス。

柔らかなパウダリー感ふわり、

確かな余韻を。




そして、きらめきの

レッドクリスタルとゴールド、

Baccarat Rouge 540

Extrait de Parfum 

Maison Francis Kurkdjian Paris




コチラ

に記したように、

謎めいた温かみを持つこの香りは、

ひんやりとしたミネラル感が

炎のような華やかさを包み込み、

まさにバカラの赤を思わせる。


柔らかな印象、

シャープな印象、

華やかさもさまざまに。

色合い、艶めきの角度を変えて、

この秋冬も

見えない赤を纏いたい。





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2022年9月10日土曜日

透明な水の囁きを聴く・L’EAU D’ISSEY




イッセイミヤケ初の香りとして、

1992年に発売されたL’EAU D’ISSEY。


静かに語りかけてくる優しさと

繊細に光を映し出す水の透明感。


30年前に感じた魅力を

改めて感じたいと思い、

25mLeau de parfumを入手した。





L’EAU D’ISSEY EAU DE PARFUM



身につけると、

楚々とした花々が

きらめいているような眺めや

川の静かな流れのような囁きを想像。


しばらくは浸りたくなる。




いつのまにか、

まぼろしのような空気の華やぎに

うっすらと包まれている。


今日は満月。

円錐形の頂上にある球形も

透明な満月のように見えた。





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2022年9月2日金曜日

国際香りと文化の会『VENUS 』 HP版へ寄稿・2022年秋号




国際香りと文化の会

会報誌『VENUS  HP版へ

平野佐和が寄稿した文章

「ストックの和名とフレグランスの記憶」が

2022年秋号として掲載されました。

昨年の秋号に続き、2回目の寄稿です。





国際香りと文化の会HP トップページ

スクリーンショット画像の一部






掲載記事PDF(全2P)

1P目のスクリーンショット撮影した一部


空間を香らせたストック、

その植物の和名6文字の記憶が、

30年前に日本で発売された

Christian Dior の名香の思い出に

繋がりました……


1992年夏に発刊された

香りの専門誌『PARFUM No.82

を参考文献とし、香料説明部分を

引用しています




関連情報:

冊子としての会報誌『VENUS 』には

2010年のVOL.22にも寄稿しております。

HPトップページ上、

赤文字「会報誌『VENUS 』」

をクリックで確認できます。)





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