2018年5月29日火曜日

新作『ダリグラム』/DALI HAUTE PARFUMERIE PARIS の香りに触れて





香りの専門誌『PARFUM

http://parfum-specialist.com

編集長 平田幸子氏主催による今年2回目のレクチャーサロンが昨日、神宮前のメナードビレック表参道にて開催されました。まずは、香水評論家40年の平田氏による香りの根源的な価値を振り返るお話からスタート。いかなる身分であれ生と死を直視せざるを得ない人間が宗教、薬学の中で「香り」を常に求め、より良く生きるために不可欠な貴重なものとして今日に伝えてきた歴史、その上に築かれた香水文化を象徴する20世紀の名香を鑑賞。その後パルファン・サルヴァドール・ダリ 日本総販売代理店 PAM インターナショナルの山口久美子氏による新作香水プレゼンテーションを拝聴。


日本初公開(61発売)のダリグラム(The Daligramme Collection 5種)の香りはもちろん、ダリ オートパフュメリ ジュエリーライン(THE JEWELS COLLECTION )の香りも、それぞれの魅力的なストーリーと共に堪能することができました。




ダリグラム。なんと絵のようにマジカルな文字でしょうか。ダリが最愛の妻ガラへの暗号文字として創作したのが独自のアルファベット、ダリグラム。ボトルをきらめかせているのはまさにこの文字なのです。




ガラを讃える5表現、ミューズ、炎、生命、女王、力。それぞれに私の、と添えられてフランス語で5つの名前となっています。

それぞれの香りについてはこちら。

ダリグラム(6/1より日本での販売開始)

https://paminter.thebase.in/categories/1048985

https://paminter.thebase.in/categories/1069576


THE DALIGRAMME COLLECTION 

https://www.parfums-salvadordali.com/en/31-the-daligramme-collection







合わせてこちらもご紹介いただきました。

ダリ オートパフュメリ ジュエリーライン

https://paminter.thebase.in/categories/1048986


THE JEWELS COLLECTION 

https://www.parfums-salvadordali.com/en/30-the-jewels-collection

DALI HAUTE PARFUMERIE PARIS 

https://www.parfums-salvadordali.com/en/29-inspiration



新作含めてダリ オートパフュメリの香りはいずれも、現代的なインパクトから始まる奥行きを持ち合わせながらも微粒子のような透明感と軽やかさを持っています。まさに21世紀の空気によく似合うオーラを描くのではないでしょうか。日々繊細な感覚をふるわせていたとしか思えない容貌のダリ。その彼を50年以上魅了した女性ガラへの想いそのものが普遍的に美しい物語でしょう。まるで彼が紡いだ詩のような名前の香りは、今も人の感覚にみずみずしく伝わるのかもしれません。



情報提供

パルファン・サルヴァドール・ダリ  本国公認サイト

(PAM インターナショナル)

http://shop.parfums-salvadordali.jp



東京にて、sawaroma より。


2018年5月27日日曜日

Articles of roses as archives 3・『2009年(ブルガリア日本外交復興50周年)ブルガリア旅行記の記憶から』





こちらの記事

http://sawaroma.blogspot.jp/2018/05/articles-of-roses-as-archives-2.html

に引き続き、201673日掲載のアーカイヴ記事3本目を写真でご紹介します。タイトルは、『2009年(ブルガリア日本外交復興50周年)ブルガリア旅行記の記憶から』。ちょうど6月初めには、ブルガリアで薔薇祭りが開催されます。


Continuing from this article :

http://sawaroma.blogspot.jp/2018/05/articles-of-roses-as-archives-2.html

, I will present the third article in the photo again as archive, posted on July 3, 2016. The title is "From my memory of the trip to Bulgaria in 2009 (the 50th year of diplomatic reconstruction between Bulgaria and Japan) ." Just in early June, the rose festival will be held in Bulgaria .



























参考情報 

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/07/7sunflowers-and-memories-of-bulgaria.html



東京にて、sawaroma より。

…written by SAWAROMA at Tokyo.


2018年5月23日水曜日

まるで水の花、空気の羽根・ 津田直 写真展「辺つ方の休息」より





5月の日曜の午後。太宰府天満宮 文書館では

津田直 写真展「辺つ方(へつべ)の休息」も堪能しました。

http://www.dazaifutenmangu.or.jp/natsunokehai/


Dimanshe après-midi en mai. 

A 文書館 (Musée de documents) de Dazaifu Tenmangu , je me suis délectée de lexposition de photos par Nao Tsuda  Tranquility at the Shore”.



まるでそれは水の花。

C'est comme une fleur d'eau.




空気の羽根をまとった葉のように。

Comme des feuilles portées avec des plumes d'air.




光のグラデーション。

Gradation de la lumière.





日本建築の中で眺める、フィンランドの初夏。

On peut voir début de l'été de la Finlande 

dans l'espace de l'architecture japonaise.





津田 写真展「辺つ方(へつべ)の休息」会場の文書館は、1901年菅原道真公の「御神忌千年大祭」記念事業の一環として建てられた施設。通常は一般公開されておらず、この展覧会期間中(~7/1)は特別公開されています。




参考情報 Informations de référence


津田

http://tsudanao.com


『太宰府、フィンランド、夏の気配。』より

Exposition "Forme des fruits" de Fujiwo Ishimoto

http://sawaroma.blogspot.jp/2018/05/exposition-des-fruits-de-fujiwo-ishimoto.html




東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年5月22日火曜日

『太宰府、フィンランド、夏の気配。』よりExposition "Forme des fruits" de Fujiwo Ishimoto




5月の日曜の午後。こちらの展覧会を堪能しました。

Dimanshe après-midi en mai. Je me suis délectée de cette exposition.

http://www.dazaifutenmangu.or.jp/natsunokehai/







まずは宝物殿にて。陶芸家 石本藤雄による「実のかたち」展。

太宰府天満宮の象徴である梅の実のウォールレリーフ、夏が旬の冬瓜の立体作品、果実が描かれた大皿10数枚など。フィンランドのテキスタイルブランド「マリメッコ」デザイナーを経て、フィンランドの陶器メーカー「アラビア」アート部門にて陶芸作品を制作している石本氏。豊かな色彩と独特の曲線が木や土のテクスチャーに調和しています。


Tout d'abord, l'exposition "Forme des fruits" de Fujiwo Ishimoto, Designer textile, céramiste à 宝物殿 (shrine museum).

Relief mural de prunier qui est un symbole du sanctuaire Dazaifu Tenmangu, 

travaux tridimensionnels de 冬瓜(le melon d'été) en saison, et plus de 10 grandes assiettes dessinées les formes des fruits.

M. Ishimoto, qui travaillait sur la marque textile finlandaise "Marimekko", est un concepteur et producteur de poterie dans le département artistique "Arabia" du fabricant de poterie finlandais. Des couleurs riches et des courbes distinctives s'harmonisent avec les textures des arbres et de la terre.








太宰府天満宮/Dazaifu Tenmangu(in English )

http://www.dazaifutenmangu.or.jp/en








石本氏の陶作品は10年以上前に 白金台にかつて存在したギャラリーで拝見していたのです。温かみのある有機的な形や香りが漂ってくるような色彩が印象的で記憶に残っていました。再会を嬉しく思います。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年5月21日月曜日

香水瓶の至宝展鑑賞・海の見える杜美術館にて




5月の土曜の午後。こちらの展覧会を堪能しました。

Samedi après-midi en mai. Je me suis délectée de cette exposition.

http://sawaroma.blogspot.jp/2018/03/chefs-d-de-la-bouteille-de-parfum.html




《香水瓶》

PARFUM FLACON

OLIVE et MILLIET

フランス 1860年頃

ブラッドストーン、ダイアモンド、ルビー、真珠、金、七宝

(異なる装飾技術の結集による逸品、まさに至宝と感じます。)




《香水瓶セット》

CAVE A PARFUM

フランス 1850年頃

ブロンズに金メッキ、透明クリスタル

4本の香水瓶が金のブレスレットに巻かれ、一体の優雅な形に。)




香水瓶《スイセン》

NARCISSE FLACON

キャロン社

ナルシス・ノワール 1911年(手前左)

ナルシス・ブラン 1914年(手前右)

デザイン:  F・ベルゴー

製造パンタン社


香水瓶《ニュイ・ド・ノエル》

NUIT DE NÖEL FLACON

キャロン社 1922

デザイン:  G・シュヴァリエおよびF・ベルゴー

製造バカラ社、1945年以前





2階には見晴らしの良いテラスがあります。



私はたっぷり2時間鑑賞。一部を除いて撮影可能でしたから特に心に響いたものは記憶に留めたく、何度も眺めて撮影しました。人間が貴重なものとして守り続けた香りというものの奥深さを改めて感じます。大切なものを収める器の素材として、陶器、磁器、ガラスが選ばれ、宝飾品としてその造形美が極まった19世紀。以降現代へのかたちの変遷が物語ることから、香りを愛する人のみならず、デザイナーとして造形に携わる人にも様々なメッセージを感じられることでしょう。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年5月18日金曜日

パリ土産はカカオ10国の香り・François Pralus





原産国それぞれ、様々なカカオアロマ。

本のように積み重ねられたタブレットショコラ。

パリに旅した友人からの贈り物。Merci beaucoup.






Divers arômes de cacao selon les pays d'origine. 

Tablettes de chocolat empilées comme des livres. 

C'est un beau cadeau d'une amie qui a voyagé à Paris.

https://www.chocolats-pralus.com





写真は本国ブランドサイトより

Photo du site de la marque 



日本では現在販売されていないようですが、パリでは2区と6区にお店があるようです。原産国ごとのカカオの風味が詳しく記載されたリーフレットを読みながら10種をゆっくり味わいました。確かに皆繊細に違うのです。インドネシア産のフレッシュな中にもウッディでワイルドな余韻、マダガスカル産のフルーティーでかすかにミントを思わせる清涼感、ベネズエラ産の濃厚なまろやかさとパワフルなインパクト、スパイシーでディープなショコラ感を満喫できるガーナ産。フランスの素晴らしい職人さんによるカカオアロマを満喫しながら、はるか遠い10カ国の香りの旅を想像できました。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2018年5月16日水曜日

きらめくように繊細に香る・TORNADE BLONDE PARFUM Christian Louboutin





うねる波のように

曲線のきらめき一瞬の輝くオーラの通過。

優雅な余韻の奥に真紅の薔薇が見える忘れられない香りとともに。

ボトルと香りからそのようなイメージを感じた。

パルファン トルネードブロンド  /クリスチャン ルブタン

http://jp.christianlouboutin.com/jp_ja/shop-online-1/beauty/parfums/tornade-blonde-1.html


ゴールドの輝きにも例えたくなるほどの鮮やかな薔薇の香りは 私の大好きなブルガリア産ダマスクローズを思い起こさせる。薔薇の香りの輝く美しさが繊細に活かされたみずみずしいフレグランスに巡り会えて幸せに思う。








Comme une vague ondulante.… l'éclat de la courbe.

Passer une aura clignotante pendant un moment. 

Une rose cramoisie peut être vue derrière un sillage élégant ...

Avec un parfum inoubliable.

De ce flacon et de ce parfum, jai ressenti juste une telle image.

TORNADE BLONDE  PARFUM  Christian Louboutin

http://eu.christianlouboutin.com/fr_fr/tornade-blonde-494758.html

http://eu.christianlouboutin.com/fr_fr/discover-fragrance


Le parfum d'une rose brillante que je veux comparer avec la lueur de l'or me rappelle aussi la Rosa damascena de Bulgarie, ma rose préférée. 

Je suis heureuse de découvrir le parfum frais qui a utilisé délicatement la beauté brillante de l'odeur de rose.






東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年5月13日日曜日

Articles of roses as archives 2・『香りの女王、ローズオットー/その華やかな一滴のパワーに包まれて』




こちらの記事

http://sawaroma.blogspot.jp/2018/05/article-of-roses-as-archives-1.html

に引き続き、2016521日掲載のアーカイヴ記事2本目を写真で再度ご紹介します。タイトルは、『香りの女王、ローズオットー/その華やかな一滴のパワーに包まれて』。ちょうど5月は、神代植物公園「春のバラフェスタ」で様々な薔薇の香りも楽しめます。

https://www.tokyo-park.or.jp/event/40371.html


Continuing from this article

http://sawaroma.blogspot.jp/2018/05/article-of-roses-as-archives-1.html

, I will present the second article in the photo again as archive, posted on May 21, 2016. The title is Queen of aroma , Rose otto / Wrapped in the power of its gorgeous drop》.

Just in May, we can enjoy the scent of various roses at 

JIndai Botanical Park "Spring Rose Festa".

https://www.tokyo-park.or.jp/event/40371.html#googtrans(en)

























2012年産、2013年産のヴィンテージローズオットーは、『Its so easy』さん

http://store.itssoeasy.jp/about/ 直接お電話でお取り寄せ可能です。今のような気温の時期は精油の品質管理上、店頭には置かれていないとのこと。お問合せメール  store@itssoeasy.jp. への連絡により通販も対応されるそうです。



Vintage Rose Otto of 2012 & 2013 are be able to put in an order by It's so easy 

http://store.itssoeasy.jp/about/  on the phone. In the time of the temperature like nowthey arent placed at the store for the quality control.

According to the store, it is possible to mail order by contacting ;

store @ itssoeasy.jp.




東京にて、sawaroma より。

…written by SAWAROMA at Tokyo.


2018年5月11日金曜日

光に映えるフレグランス 2・Jour d'Hermès





光に映えるフレグランス、

2番目にご紹介するのは

『ジュール ドゥ エルメス』。

http://japan.hermes.com/perfumes/women/jour-d-hermes.html

フランスでは201212月、日本では翌年3月にデビュー。

明るいシトラスで始まるこの香りは

いつしか優雅な花々に導かれて官能的なオーラへ。


Le parfum qui brille dans la lumière.

Le deuxième que je vais présenter est

Jour d'Hermès

https://www.hermes.com/ch/fr/product/jour-d-hermes-eau-de-parfum-V27551/

Il sort en France en décembre 2012 et au Japon en mars 2013.

Ce parfum commence avec agrume lumineux,

et au fil du temps, il est conduit à laura sensuel par des fleurs élégantes .





エルメスのフランス本国公式サイトでは、このフレグランスについて次のように説明しています。


Une eau de parfum lumineuse et charnelle, une profusion de fleurs égayée de la délicatesse du pois de senteur et la sensualité du gardénia.“

…Cité sur le site officiel d'Hermès en France.


「明るく肉感的なオードパルファム、スイートピーの繊細さとガーデニアの官能性によって華やぎを与えられたあふれんばかりの花々。」エルメス 本国公式サイトより引用。



JOUR(フランス語)は DAY(英語)を示します。それは太陽が昇り沈むまでの時間。シャープな光射す朝、次第に柔らかくなる午後、幻想的な色合いに輝く黄昏『ジュール ドゥ エルメス』は、さまざまな光に映し出される生身の人間の魅力を多面的に引き出してくれる明るさと柔らかさを秘めた香りであると思います。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.